脳神経外科医・井上靖章(いのうえ やすあき)のプロフィールです。経歴、資格、手術経験、メディア掲載、そして診療のご案内まで——「井上靖章とは、どういう医師か」を、このページにまとめました。
井上靖章は、こういう医師です
はじめまして。井上靖章です。脳神経外科医、医学博士。滋賀県東近江市の湖東記念病院で、脳神経外科部長として働いています。
私という医師を一行で説明するなら、こうなります。開頭手術と脳血管内治療の両方を、自分の家族にも提供できる水準で行うことを目指し続ける、「二刀流」の脳神経外科医。「自分の家族を執刀できない技術で、人様を手術するな」——札幌で師事した谷川緑野先生のこの言葉が、その物差しです。専門は、未破裂脳動脈瘤に対する開頭手術と脳血管内治療をはじめとする、脳血管障害(くも膜下出血、脳梗塞、頸動脈狭窄など)の外科治療です。
治療方針を考えるとき、私が何より大切にしているのは、選択肢をフラットに並べ、勧めすぎないこと。開頭とカテーテルの両方を自分の手で行う術者だからこそ、どちらか一方に肩入れせず、あなたの病気にとっての向き不向きだけで話ができます。もう一つの信条は、「手術技術は裏切らない」。この言葉に込めた意味は、連載の第2回に書きました。
肩書きや件数より先に、知っておいていただきたいのは、この考え方です。このサイトの全記事にも、同じものが流れています。詳しくは、連載第1回から読んでいただくのが、いちばん早いと思います。
経歴
大阪・堺の生まれです。灘中学校・灘高等学校を経て、京都大学医学部へ。医学生時代には米国メイヨークリニックの整形外科バイオメカニクス研究室で研修し、そこで出会った医師の姿が、いまも私の「理想の医師像」の原点になっています(第6回「理想の医師 — ドクター・アマディオ」)。
卒業後は、有名病院の内定を辞退して、千葉県柏市の名戸ヶ谷病院で研修を始めました。恩師・山﨑誠先生との出会い、札幌禎心会病院(谷川緑野先生のもと)での脳血管障害の修行、そして米ハーバード大学のブリガム&ウィメンズ病院での脳神経外科フェロー。帰国後は33歳で脳神経外科部長・脳卒中センター長に就任し、開頭手術と脳血管内治療の両輪で、数多くの手術に向き合ってきました。
医師になって13年半。いまは縁あって滋賀の地に移り、湖東記念病院の脳神経外科で、その一翼を担っています。なぜ滋賀だったのか——その経緯は第9回「湖東記念病院で、私が再び歩き出す」に綴りました。
ちなみに、休日は家族と過ごし、夜中にこだわりのパスタを作るのが息抜きです。根はかなりの小心者ですが、それとどう付き合ってきたかは、連載のほうで隠さず書いていますので、よければそちらで。
年表
- 2013年:京都大学医学部医学科 卒業/名戸ヶ谷病院 初期研修(医学生時代に米国メイヨークリニックで研究研修)
- 2015年:名戸ヶ谷病院 後期研修
- 2016年:札幌禎心会病院 脳神経外科
- 2017年:名戸ヶ谷病院 脳神経外科
- 2020年:米国ハーバード大学 Brigham and Women’s Hospital 脳神経外科フェロー
- 2021年:名戸ヶ谷病院 脳神経外科部長/脳卒中センター長(33歳)
- 現在:湖東記念病院 脳神経外科部長(滋賀県東近江市)
資格・所属学会
- 医学博士
- 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
- 日本脳神経血管内治療学会 専門医
- 日本脳卒中学会 専門医
日本脳神経外科学会、日本脳卒中学会、日本脳卒中の外科学会、日本脳神経血管内治療学会、日本脳神経外科救急学会ほか、国内外の学会に所属し、学会発表・講演を行っています。
専門領域と、診療のスタイル
外来と手術で、主に担当しているのは次の領域です。
- 未破裂脳動脈瘤の治療方針のご相談(開頭手術・脳血管内治療・経過観察)
- くも膜下出血をはじめとする脳血管障害の治療
- 脳梗塞の予防、頸動脈狭窄の治療
- 脳ドック・健診で異常を指摘された方のご相談
- セカンドオピニオン
診療のスタイルとして、決めていることが三つあります。第一に、画像をあなたと一緒に見ること。言葉だけの説明では、不安は減りません。第二に、選択肢を隠さず、全部並べること。治療をしない道も含めて、です。第三に、急がせないこと。診察室で結論を出さずに帰る方を、私はむしろ頼もしく思っています。
手術経験
これまでに、開頭手術 約2,500件超、脳血管内治療 約1,500件超を経験してきました。件数は、執刀医または指導的助手として治療にあたった手術の合計で、検査(脳血管撮影など)は含みません。脳動脈瘤に対するクリッピングやバイパス・トラッピング等の開頭手術と、コイル塞栓術・フローダイバーター・WEB等の脳血管内治療——その両方を一人の術者として行ってきた経験が、「選択肢をフラットに並べる」という私の診療の土台になっています。
件数は、腕前の証明書ではありません。ただ、一つひとつの手術から学び続けてきた時間の長さとして、参考にしていただければと思います。手術に向かう私の考え方は、連載の第5回「手術を控えた患者さんへ」に書いています。
メディア掲載・発信
- ドクターズマガジン(2024年7月号)巻頭特集に掲載
- medigle press(地域医療連携の専門メディア)Doctor’s インタビュー掲載
- m3.com インタビュー・コラム掲載
- 国際学会での講演、手技供覧(ライブ手術)への招聘
- X(旧Twitter):@yasuaki_neuro — 日々の診療で感じたことを発信しています
また、このサイトでは連載「脳神経外科医 井上靖章 手記」として、私がどんな人間で、何を考えて手術場に立っているのかを、週1回のペースで綴っています。初めての方は、第1回「私が脳神経外科医を志した理由」からどうぞ。あわせて、日々の手術場で考えたことは、読み切りの「手術室より」に綴っています。
医療関係者の方へ
地域のかかりつけ医・病院の先生方からのご紹介を、随時受け付けています。脳動脈瘤や脳血管障害の治療適応に迷う症例、開頭・血管内の選択が分かれる症例のご相談も歓迎です。診療の結果は必ずご報告し、治療後は逆紹介で地域へお返しします。窓口は湖東記念病院 地域医療連携室(直通TEL 0749-45-4512/FAX 0749-45-3335)で、予約申込書の様式は病院サイトの「医療機関の方へ」にあります。宛名・画像の送り方・返書の目安は、医療関係者の先生へのご案内に一枚でまとめました。
また、脳神経外科を志す学生や若手の先生へ。私自身、多くの師に手技と考え方を分けてもらって、ここまで来ました。受け取ったものを次へ手渡すことは、私の仕事の一部だと思っています。看護師・臨床工学技士・診療放射線技師の方の見学や勉強会のご相談も、同じ窓口で受けています。見学や進路のご相談は、XのDMやお問い合わせフォームから、気軽にどうぞ。
診療・ご相談のご案内
湖東記念病院(公式サイト)で、毎週火曜日の午後、完全予約制の外来を担当しています(病院の専門外来のご案内)。脳動脈瘤の治療方針のご相談、脳ドックで異常を指摘された方のご相談、セカンドオピニオンを受け付けています。
- ご予約:湖東記念病院の申し込みフォーム、または TEL 0749-45-5000(「脳神経外科・井上の予約外来」とお伝えください)
- オンラインでのご相談:来院が難しい方には、画面越しに画像を一緒に見ながら意見をお伝えする相談も行っています。いまの主治医のもとで治療を続けることを前提とした意見提供で、費用はいただいていません(無料です)。当院での治療をご希望の場合は、ご来院のうえ健康保険の診療になります。お申し込みは病院のご案内ページの申し込みフォームから(お電話では受け付けていません)
- 所在地:医療法人社団 昴会 湖東記念病院 〒527-0134 滋賀県東近江市平松町2番地1
- 詳しいご案内:滋賀で脳動脈瘤の手術・相談を考えている方へ/セカンドオピニオンの流れ・費用・持ち物/彦根・湖東エリアの外来案内(受診手順・アクセス)
受診を迷っている段階でのご相談は、お問い合わせフォームからどうぞ。あなたやご家族の脳のことで、立ち止まっている時間を、少しでも短くできればと思っています。
脳のご相談を、迷っている方へ
「脳動脈瘤と言われた」「セカンドオピニオンを聞きたい」——そんな方へ。私が直接、お話を伺います。(流れ・費用・持ち物はセカンドオピニオンのご案内に)