手術室より
脳神経外科医・井上靖章が、手術室で何を感じ、何を恐れ、どう判断しているのかを綴る読み切りの記録です。脳動脈瘤の開頭手術から脳血管内治療まで、症例ではなく「術者の思考と覚悟」を主役に、患者さん・ご家族・若手医師へ向けて書いています。
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手術室より2026.10.4
海の向こうの、当たり前
フローダイバーターのような新しい道具は、術者に何をもたらすのか。この記事では、私が留学先で知った「デバイスラグ」と、道具を持ち帰るということについて、書いてみたい。 留学していた頃、ある手術を見て、言葉を失ったことがある […]
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手術室より2026.9.27
道がないなら、道をつくる
脳動脈瘤の再発で、ほかに打つ手がないと言われた時、術者はどうするのか。この記事では、開頭と血管内を組み合わせて「道をつくった」一例と、その手術リスクへの覚悟を、書いてみたい。 「もう、打つ手がないと言われました」。 外来 […]
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手術室より2026.9.20
こわがりの、備え方
脳の手術の前夜、術者は何をしているのか。この記事では、私が本番前に欠かさない術前シミュレーションと、その奥にある「こわがり」について、書いてみたい。 こんなことを書くと、患者さんを不安にさせてしまうかもしれない。けれど、 […]
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手術室より2026.9.13
自分の手が、起こしてしまった時
脳血管内治療の合併症と、術者はどう向き合うのか。この記事では、私が手術中に起きた合併症と向き合った経験と、その手術リスクへの考え方を、書いてみたい。 外科医が、夜にいちばん眠れなくなるのは、どんな時か。 病気のせいで、う […]
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手術室より2026.9.6
金槌しか持たない医師には
脳動脈瘤の治療では、術者は何を基準に術式を選ぶのか。この記事では、私が術式を選ぶときに自分を戒めていることを、書いてみたい。 外来で、小さな手帳を開きながら話しはじめる方が、ときどき、いらっしゃる。几帳面な字で、病院ごと […]
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手術室より2026.8.30
一秒に、三万個
脳梗塞の血栓回収では、術者は何と戦っているのか。この記事では、機械的血栓回収術の一秒一秒に流れている時間の感覚を、書いてみたい。 手術には、いくつもの時間の流れ方がある。何時間もかけて、止まって見えるほどゆっくり進める手 […]
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手術室より2026.8.23
もう一度、一年目になる
脳血管内治療を、術者はどんな思いで身につけるのか。この記事では、私が一度すべてを手放して血管内治療を学び直した日のことを、書いてみたい。 私は一度、自分のいちばん得意なものを、わざと手放したことがある。 頭を開けて、顕微 […]
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手術室より2026.8.16
道具に頼らない、ということ
脳神経外科の技術は、最新の道具にどこまで依存するのか。この記事では、私が大切にしている「道具に頼らない」という美意識と、手術リスクへの向き合い方について、書いてみたい。 医学の世界には、新しい道具が、毎年のように登場する […]
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手術室より2026.8.9
「難しかった」と言わない
「この症例は難しかった」と、術者が言いたくなる瞬間がある。けれど、本当はその「難しさ」の多くは、症例ではなく「アプローチ」にある。この記事では、脳動脈瘤手術のアプローチと、私自身への戒めについて、書いてみたい。 「先生の […]
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手術室より2026.8.2
教科書に、書いていない形
未破裂脳動脈瘤の中には、教科書に載っていない「珍しい形」を持つものがある。術者はそれにどう向き合うのか。この記事では、教科書どおりでない脳動脈瘤の形態を、開頭手術と脳血管内治療の両方で扱ってきた術者として、初めて見る形の […]